2025年「大阪・関西万博」における基地局シェアリング構築について
2023年11月30日
Sharing Design株式会社
Sharing Design株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:木下伸、以下「SDI」 )は、2025年に大阪府大阪市の夢洲で開催される2025年日本国際博覧会(以下、「大阪・関西万博」)にて、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、 ソフトバンク株式会社、楽天モバイル株式会社の携帯キャリア4社と連携し、会場内の屋外及び主要屋内施設における携帯基地局を基地局シェアリングにて11月より構築開始することとなりました。
基地局シェアリングとは、各携帯キャリアが各社個別に基地局を構築するのではなく、シェアリング事業者が構築したアンテナや配線等の基地局設備を共用する基地局構築手法です。国家戦略Society5.0の実現のため、携帯電話業界では、今後も多数の基地局構築設備投資が必要となりますが、用地不足や設備投資負担増に加え、電力消費量削減といった環境課題に直面しています。それらの解決策の1つとして、基地局シェアリングによる“共創”での基地局構築は、持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献に繋がるものとして、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会や携帯キャリアから期待され今回の構築でも採用されました。
大阪・関西万博は2025年4月から10月までの約半年間に渡り、面積155ヘクタールの広大な会場に、国内外から約2,820万人の来場が想定されている2020年代における国内最大規模の国際的イベントです。今回のSDIによる構築は、国内最大規模の基地局シェアリング物件となります。そのため、携帯基地局は限られたスペースで4G及び5G周波数帯域を広範囲に効率良くカバーする必要があります。SDIではその実現のため、古河電気工業株式会社の協力を得て、4Gと5G Sub6波対応の給電線共用機、共用アンテナを新たに開発調達しました。また、大規模イベント会場での高度な設計及び施工を短期間に無事完了する必要があるため、SDIは大阪市内に拠点を新設すると共に、大規模イベントでの実績が豊富な施工パートナーである株式会社きんでんとの協業の下、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、携帯キャリア等と連携し、構築準備を進めてまいりました。
大阪・関西万博へ来場する企業・個人・団体等すべての人々に快適でかつSDGsやカーボンニュートラルに配慮した通信環境の提供を基地局シェアリングで行うことは、大阪・関西万博の目的及びコンセプトに合致すると共に、SDIが掲げる企業理念である「信用・確実を礎に、共創を通じて、人々の幸福、社会の発展、環境負荷の低減に貢献する」という使命を体現するものとなります。なお、万博閉会後、本取り組みのアンテナや共用機器等は再利用(リユース・リサイクル)する予定です。
■大阪・関西万博開催概要
(関連:https://www.expo2025.or.jp/overview/)
・テーマ
「いのち輝く未来社会のデザイン」
・開催期間
2025年4月13日(日) – 10月13日(月)の184日間
・開催場所
大阪 夢洲(ゆめしま)
・会場面積
155ヘクタール
・想定来場者数
約2,820万人
・経済波及効果(試算値)
約2兆円
【参考】
■Sharing Design株式会社 会社概要
社名 : Sharing Design株式会社
設立 : 2021年2月
出資割合 : SC5G株式会社(住友商事株式会社100%子会社)80%、東急株式会社20% 所在地 : 東京都渋谷区3丁目6番1号
URL : https://sharingdesign.co.jp/
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